学生支援・クラブ活動

学生支援

当時の状況

  • 奈良県での感染者数は多くなかったが、感染の拡大防止を考え、2020年4月2日から学生の来学禁止措置を講じた。
  • 来学禁止措置を解除してからは、来学する人数を制限するため、対面と遠隔のハイブリッド授業となり、その体制の構築が必要となった。

取組

1 Teamsを活用した新入生への学生生活説明会

  • 新入生は入学早々の来学禁止となり、新入生同士、先輩又は教員とも関係性を構築する機会が失われた。
  • 学校生活全般(授業やクラブ等)への不安や疑問が在学生に比べ多いため、Teamsを用いたオンライン説明会を複数回にわたり実施した。また、新入生からの相談窓口となる学生支援委員会委員である教員も配置した。

2 学生カウンセリング対応

  • 対面でのカウセリングのほか、電話及びオンラインでも相談可能となるよう、環境を整備して対応した。

3 遠隔授業支援奨学金の給付

  • 学生が遠隔授業の環境整備を行うに当たり、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う経済的負担を軽減するため、全学生に一人あたり2万円の「遠隔授業支援奨学金」を給付した。

4 学修環境が不十分な学生にパソコンを貸与

  • オンライン環境調査を実施した結果、授業時間にPC又はタブレットを専有できる学生とできない学生間の学修環境の格差が生じた。
  • 大学として均一な学修機会を提供するため、医学科同窓会からの寄附及び県補助金等を活用して、貸与用パソコンを60台購入し、必要とする学生に貸与した。

課題等

  • 初めての一斉来学禁止という状況で、学生へどのような対応をすべきかがわからず、初動対応までに時間を要した。
  • 学生に十分な支援を行うには、多額の費用が必要となり、どこまで大学として実施すべきかの判断に悩んだ。

参考資料

クラブ活動

当時の状況

  • 奈良県での感染者数は多くなかったが、感染の拡大防止を考え、2020年4月2日から学生の来学禁止措置と同時にすべてのクラブ活動も禁止
  • 2020年6月1日から対面授業が分散型で再開されたが、クラブ活動は引き続き禁止
  • 2020年7月21日からクラブ活動を一定の制限のもと再開予定だったが、他学でのクラブ活動が原因と考えられるクラスターの発生や本学で陽性者が発生したため引き続き禁止

取組

1 クラブ活動の一斉禁止

  1. 初動対応は学生の来学禁止に合わせすべてのクラブ活動を禁止とした。
  2. 当初、学生一斉登校の再開時期をクラブ活動再開時期としていたが、一斉登校の再開時期の目途が立たず、登校制限下のクラブ活動再開に向けた議論を開始した。

2 勧誘活動のみの実施

  • クラブ活動再開は困難であったが、クラブ活動存続のために勧誘活動のみ、一定の条件下で実施した。

3 活動再開に関して一定の制限を設けて活動を順次再開

  • 活動日、活動人数及び活動時間等に制限を設けて再開可能とした。

4 活動再開申請書及び練習計画書の作成

  • 活動再開にあたり、事前に再開申請書及び練習計画書を各クラブが作成・提出し、医学部長の許可が出れば活動再開とした。
  • 計画書等の作成にあたっては、国及び各ポーツ団体作成のガイドライン等を参考とし、具体的には、練習前・練習中・練習後と場面毎で感染対策等を記載させた。

課題等

  • 大学によってクラブ活動への対応が異なり、学生から他大学と比べて本学の対応が厳しいとの意見が寄せられたが、大学により前提となる条件も異なるため他大学と足並みを揃えるような対応は不可能であった。
  • 体育会系・文化系の区別なく対応、学生からは各クラブの活動内容で判断して欲しいとの意見が寄せられたが、各クラブの詳細な活動内容等を把握することは困難なため一律の対応とした。
  • 授業及びクラブ活動の継続の両立を目指したが、クラブ活動の禁止と判断せざるを得ない場面があった。
  • クラブの存続と感染対策とのバランスを取るのが困難であった。

参考資料