当時の状況
- 2020年2月1日新型コロナウイルス感染症が政令により指定感染症及び検疫感染症に指定され、学校保健安全法施行規則が規定する第一種の感染症と見なされることとなったため、同年2月19日付けで受験者に対しマスク着用、手指消毒等、感染予防に留意するようHPで周知し、前期日程及び後期日程試験日に正門に注意喚起文を掲示
- 2020年6月19日付け文部科学省通知「令和３年度大学入学者選抜実施要項について」及び「新型コロナウイルス感染症に対応した試験実施のガイドライン」を受け、2月以降に実施する個別学力検査の追試験実施等の措置を7月31日に本学HPで公表
- 2020年10月29日上記ガイドラインの改定によりマスク着用困難者及び無症状の濃厚接触者の受験が許可され本学での対応をHPで公表
- 2021年6月4日付け文部科学省通知「令和4年度大学入学者選抜実施要項について」により、令和4年度入試においても令和3年度と同様の入試体制を構築
- 令和4年度大学入学共通テスト追試験会場について、特例的に全都道府県に設置することとされ奈良県地区追試験会場を本学に設置
取組
１ 受験機会の確保
新型コロナウイルス感染症に罹患した入学志願者の受験機会を確保するため、追加の受験料を徴収せず振替又は追試験を受けられるよう対応策を講じた。(表.参照)
| 学科 | 入試区分 | 個別学力検査の追試験実施等の措置 | |
| 追試験 | 追加の受験料を徴収せずに別日程への受験の振替 | ||
| 医学科 | 学校推薦型選抜 （緊急医師確保・地域枠） |
実施しない | 一般選抜のいずれか |
| 一般選抜（前期日程） | 実施しない | 後期日程 | |
| 一般選抜（後期日程） | 実施する | – | |
| 看護学科 | 一般選抜（前期日程） | 実施する | – |
２ 試験実施上の感染対策
- マスク着用困難者及び無症状の濃厚接触者への対応として、予備試験室を例年の１室から１室増の２室確保した。
- 感染症ガイドラインに基づき、全校舎入口、試験室入口、試験室内に手指消毒アルコールを設置し、受験者へ感染症対策を徹底するよう受験票発送時、試験時貼紙等で周知した。
- 合格発表時の混雑を回避するため学内掲示を取り止め、HP上のみで発表した。
- 試験監督者にも感染予防対策を徹底するよう事前説明会で周知し、試験当日はゴム手袋、フェイスシールドを準備し希望者へ配付した。
課題等
- 国の指針変更が頻回にあり、その都度、他の国公立大学の感染対策なども調査したうえで、対策を講じる必要があり対応に追われた。
- 新たに追試験を実施する必要があり、実施要領及び合格基準等の決定過程において、合否判断基準の作成のため、過去の入試結果等のデータ収集を要するなど対応に追われた。
- 試験監督者の新型コロナウイルス感染症罹患を想定した代替者を充てる体制を擁立した。